心地よい空間の要件
- 蓄熱、調湿、遮音・・・土壁の万能さ -
土も木と同様、呼吸する自然素材です。
最近は、珪藻土や漆喰、それに類する多孔質の素材など、自然素材が持つ空気調整機能が見直され、現代の建物にも多く利用されるようになってきました。
だだ、そのほとんどは合板やプラスターボード下地の表面に薄く数mmほど塗られているのみです。
それでは、素材が持つせっかくの効果も十分には得られません。
厚手の土で造られた土壁には、家屋の壁材としてたくさんの優れた点があります。
楽居がつくる土壁の家は、大量の土で厚手の壁を作ります。壁全体、家全体が呼吸し、土壁の優れた効果を実際に得ることができます。
《蓄熱効果》
土壁は、熱を蓄えたり放出したりすることで、自然に冷暖房する力を持っています。これにより外気の寒暖に影響を受けにくく、室内の温度変化は緩やかになります。
例えば冬の暖房時、土壁に蓄積された熱がゆっくり放出されるため、長時間お部屋の暖かさが心地よく保たれます。
また土の熱伝導率は低く、冷気を遮断する性能はコンクリートの2倍以上もあり、室内の冷暖房効率が良くなります。
《調湿効果》
土壁の湿気調整の能力は、一般的な家の壁材と比べて20倍といわれています。湿気がこもりにくいために、カビ、ダニなどの発生を防止します。
また、夏は湿度が下がることにより涼しく感じ、冬は乾燥しすぎることなく柔らかな空気となります。日本の気候風土における適材といえます。
《遮音効果》
土壁は重量があり、また空気を含むことから、遮音・吸音効果が得られます。
完璧な防音とは違いますが、屋外の喧騒から間をおいた、「しん」と静が染み入るような空気感が格別です。
《有害物質の吸着、防火、などなど》
その他にも、タバコの煙や浮遊粉塵などを吸着する働きがあり吸着後の放散量も少ない、防火作用があり火災の時でも燃えにくい、
有害物質が発生しない、など沢山の優れた特性を持っています。また、100%自然の素材ですので、廃棄時も環境にまったく負荷をかけません。
地震エネルギーの吸収
伝統的な建築物が地震を耐え抜く理由のひとつとして、土壁の衝撃吸収力があります。
地震で建物が揺れると、厚手の土壁が全体で力を吸収します。大きな地震では少しずつ崩れながら揺れの力を発散します。
結果、家の骨組みは崩壊せずに残るわけです。建物が倒壊しないので中の人を守りやすいといえます。
なお、崩れた土は再度水で練って塗り直すことができます。
空間に味のある表情をつくる
壁はインテリアの雰囲気を作る重要な要素です。土壁は、土ならではのあたたかな質感に加え、色味や塗り方によって独特の演出効果を出すことができます。
例えば、土そのものの凹凸や、混ぜたワラが作る表情を荒々しく残すと、立体的で複雑な味がでます。そこに照明を受けたときに現れる陰影は一層深みを醸し幻想的です。
「癒される、やさしい空間」なら、土壁です。
土壁ができるまで
粘土、砂、ワラ・スサをまぜ、数ヶ月寝かし熟成させたものを、小舞竹など網状の下地に塗りこんでいきます。
![]() 1.土とワラと水を混ぜ合わせる |
![]() 2.土を発酵させる為、3ヶ月ほど寝かせる |
![]() 3.土をこねる |
![]() 4.土を塗る |
![]() 5.まだ塗る |
![]() 6.分厚い。 |









地震に強い伝統工法











